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●希新のいじめ経由○
この内容は「いごぶの。」の作中の設定内容でありフィクションです。
登場する人物、団体とは……なんか関係ないよっていうアレ。
人によってはトラウマを引き起こす可能性があるので注意です。
希新いじめ経由(希新視点)

希新、年輩方に凄い強いと褒められながら成長。

父高原7段の推薦により、院生に入学。
父から、足つきの碁盤を買ってもらう、記念に碁盤と自分撮り、
顔が映らず上手く撮れない。(フラグ)

院生内、どの生徒も強く、なかなか上位に上がれない。
やっとの思いで、上位へと上がっていく希新。

希新
「お父さん! 私19位に上がれたよ!」

しかし父、それを褒めない。


「まだ、2組の19位じゃないか。喜ぶにはまだ早い」
希新
「え……」

(希新には厳しかろうが、コレからもっと強者とも戦って行かねばならんのだ。
こんなもので甘やかしていてはダメだ。実際これからの戦いも甘くない。
なぁに……1組に上がったらお祝いにご馳走してやろう。それくらいなら問題ないだろう)

麗と希新が出会い友達になる。
院生なの!と自慢話をするも負けてしまう。

希新
(でも麗からなにか学べるならそれで良い……!)

しかし、希新院生では上手く行かず、あろうことか順位を落としてしまう。


「何をやってるんだ! こんなところでつまずいていてどうする!」

父も怒鳴ってしまう。

希新、学校で麗になんども負ける。
自分の弱さ、悔しさで泣いてしまう。

院生の方も上手く行かず。
更には父の進級に「どうしてこうも自分はダメなんだ!」と追い詰められだす。

イライラしたのを、学校で麗へとぶつけてしまう。

そして院生にて希新、事件を起こす。
自分より小さい子に大敗。ぶち切れて盤を引っくり返す。
相手の子を泣かしてしまう。

相手母親や講師の先生にこっぴどく叱られる。院生生徒からは白い目で見られる。
もちろん父にも叱られる。


「お前がこんなダメなやつだとは思わなかった……」

思わず口が滑る父。

希新高熱で倒れる。
少し学校休まないとダメと言われ、数日休む。
今までの事、自分は囲碁がむいてないのだと涙し、
長めに休む事1週間。

希新
「お父さん……」

ザァ……。

希新
「私、院生やめるね」

月曜日。
希新学校へ復帰。

最初は麗を無視。
希新、自分のせいだとは分かっていながらも、
自分より圧倒的な強さを持っている麗が許せない。

希新が他の女友達と金の力と持ち前の頭脳などを利用しながら、仲良くなっていく。
もちろん最初はジュースを奢るなどをして。
希新は徐々に環境に慣れ、DQNの上位へと登る。

仲間一人の一言


「麗ってやつ暗いよなw」から始まりる。
希新
「あいつはダメよ。なんか私じゃ相手になんないし……。
私をボコボコにするのが趣味みたいなものねw ちょっとは手加減して欲しいものだわ」
売美
「はぁ? 希新をボコボコ? なんなのよ、あいつ……」

「ちょっとからかってやろうぜww」
希新
「え……?」

って話になる。
最初は乗り気じゃなかった希新。
上靴に大根の漬物を詰めるとか、軽いモノ程度。
希新もこれくらいなら、長年のお返しにと軽い気持ちで始まる。

しかし、徐々にいじめはエスカレートする。

痛目付けるよりは精神的なものがいいということになる。

希新
「あ、いいオモチャにする方法思いついたわ」

後半になると希新もノってくる。

トイレに行く途中を捕まえ、麗のパンチラ画像を撮る。

希新
「コレ、男子とかに見られたくなかったら放課後トイレに来なさい!」

思春期を迎える中学の麗にとってはそこそこの痛手。


(確かにパンツとはいえ、それはそれで嫌だけど……。
話合えば仲直りが出来るきっかけが、つかめるかも知れない)

麗が仲直りしようとトイレに来る。
小さい声ながら説得を始める。


「パンツ見せたら仲直りしてやるよ。1枚も2枚も同じだろ?」

渋々スカート持ち上げる麗。
希新たちはたくし上げ状態の撮影に成功。

更に要求。

「誰がパンツ履いた状態でといった?」
売美
「当たり前じゃん? そんなの誰でも見せれるわよ!」

「!?」
希新
(やば……なんか興奮してきたわ……(゚∀゚三゚∀゚))
当時の麗でも、流石にそれは嫌と拒否!


「とっ捕まえろ!」

そのタイミングでは上手く麗に逃げられる。

結果的にいじめの餌を与えてしまった麗。
それをネタに、更に陰湿な性的な嫌がらせやパシリ、等が行われる。
トイレで隠れて弁当を食べる様になって行く。
もちろん見つかると、上から水をかけられるパターン。

そんな中、麗がそのいじめに耐えて学校に来る理由があった。
希新は麗が一人の男の子に一番気を使ってるのを読み取る。
そう、俊介の事である。

(私と話してたりしたら俊介君にも迷惑が掛かる……自重しよう)
希新
(なーるほど……)

そんな某日の放課後。
小さないじめ開始からそろそろ1年目になるだろうか。
トイレに行く途中の麗を捕まえる希新達。
あとは帰るだけということもあり、水掛け合戦開始。
びしょ濡れになる麗。
希新
「こんなに濡れちゃって風邪ひいたら大変ーw 早く脱いでーww」

と服脱がし合戦に以降。


「やだ……やだ……!」

わしゃくしゃとやってると、ガードが上に集中したせいか
麗のパンツを脱がすのに成功。
そのままM字開脚で押さえ込む!
ピロリン♪と希新がその光景をカメラに収めた。


「う……うぐぅ……」

麗が泣き出す。

希新
(ついにやったわ……! これで完全に麗はうちらに逆らえない!!)

トイレ行く途中で我慢してたのか、
恥ずかしさのあまり麗がそのまま放尿してしまう。
売美
「うわっ」

「きったね!」
希新
「すごーいww」

希新大興奮。大量撮影!
流石に軽く引く希新の仲間達。

売美
「もうこれ面倒だし、今日はこれくらいにしなーい?」
希新
「あ、そうねー……。もう十分かー」

「ちっこいの! ちゃんと掃除しとけよ! ちくったら写真全校に流すからな!」

トイレに麗を放置し、希新達は帰っていった。

(麗視点)

麗。
制服等を絞り、尿を水で流す。


(どうしてこういうことになっちゃったんだろう……。
あんな写真、撮られたらもう生きていけない……。
学校にも行きたくない。
囲碁ももう打ちたくない。
取り柄も全くない。
死ぬしかない……!)

麗は耐えられなくなっていた。
もう頭の中では、死ぬことしか考えられなくなっていた。

麗はどうしようもなく落ち込み、自殺を決意する。

【校内】

ポタポタと麗の服からは水が滴り落ちる。
完全に絞り切れてはいないようだ。
でも、これから死のうとする人にとってはそんな事は些細なこと。

フラフラと校内を徘徊する。
最後の見納めにだろうか。
知った同学年の教室で俊介と楓の対局中を目にする。


(あ、俊介君……まだ学校で対局してる……)

それを見つけたのは、全くもって偶然のこと。

ガタッ

ふらりとドアに寄りかかった瞬間音を立ててしまう。
麗、気付かれる。

楓河が立ち去る。


(対局……最後に俊介君と一局打てたら……)

と俊介に近づき、椅子に座る。
死ぬ気の最後の勇気だ。
でも……話せない。


(対局したいけど、声が出ない……!
どうしたら分かってくれるだろうか?
自然に話すにはどうしたら……?
どうしたら……!)

……と、俊介が盤上に黒石を置き、
白石を押してきた。


「……!」

麗は奇跡だと思った。
神様が最後にくれた奇跡だと……。
涙が出そうになるほど嬉しかった。

そして麗は、対局に勝った。

思い残す事はなくなった。


「もう思い残す事はないよ……」

そこで、俊介に呼び止められる。

俊介
「お前が必要だ!」

思いもよらない言葉が返ってくる。
この時、麗はテンパっていて、何故「必要か」を理解していない。
少なくとも、大好きな俊介君に今「必要とされている」こと。
その事実が、あまりにも、嬉しくて、嬉しくて……

今までのことを振り返って、それでも嬉しい……!


「うっ……」

涙が溢れ出る。


「う……っ……う…………うぅぐ……うぅ!」

もう、どうしていいのかわからなくなる。
嬉しくて泣いてるのか、悲しくて泣いているのか。

俊介
「どうしたn(ry」

ダッ

麗はその場にいるのが、耐えられなくて逃げ出してしまう。

屋上までくる麗。
そこから飛び降りれば、全てが終わる事だろう。
全てなかったことに出来るだろう。


(……すべて?)

麗は考える。
このまま全てなかった事にしていいものかと。
辛い現状。
耐え難いイジメ。
好きになってしまった、俊介君の事。


「…………」

冗談で終われば、消えてしまうような小さな光だった。
もう少し様子を見ようと思わせる出来事。
俊介の一言が、麗の足を止めた。


(まだ、なんとかなるかも知れない。
希新ちゃんとの「友達の差」は、もう縮められないかも知れない。
確かに「この地合いじゃ、投了やむなし」かもしれないけど……)

前を向いた麗は言う。


「私、もう少しだけ……
生きてみようと思う」

大粒の涙をはらいながら。

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END