修羅場編に戻る
01
「様子が変な二人」
部室。


「最近なんだか変。
俊ちゃんが好き過ぎて、夜も眠れない」
宇沙子
「発情期かしら?」


「まぁ一発頑張ったら寝れるんですけどねw」
宇沙子
「そういうことはスラッと口に出す発言じゃないわよ!」


「うおお……俊ちゃんによってくる他の女どもを如何に蹴散らそうか……」
宇沙子
「怖いわよ!! ヤンデレ化しそうじゃないのよ!?」
ガラガラ
俊介、入室。

俊介
「失礼します。みんな早いな」

「きゃー!! 俊ちゃーん!」


「はぐはぐー!!」
俊介
「ああ、あいさつな」

ギューッ


「デュフフフwww」
宇沙子
(幸せそうね……)

俊介
「宇沙子もあいさつを
宇沙子
「え!?」

宇沙子
「いえ、今日はやめといたほうが……」
俊介
「ん?」

俊介
「深い意味はない軽い挨拶だよ」
トントン。(肩を軽く叩く)
宇沙子
「あっ」

宇沙子
(あ〜……でもハグって幸せね〜////)


「ギリギリ……」
宇沙子
「はっ!」


「うさちゃんぶっころすぞ!!」
宇沙子
「怖いわよ!!」

俊介
「え? 喧嘩中か?」
宇沙子
「いえ、そんなんじゃないわ」


「はっ!」


「う、うさちゃんちょっとこっち来て!」
宇沙子
「やめて、個室に連れてかないで!」


「ちーがーう! ちょっと話するだけ!!」
俊介
「なんだあれ……?」

準備室。


「ああどうしようどうしよう!
俊ちゃんが好きすぎてヤバい!」


俊ちゃんに好かれる為なら本当にセッ○スでもなんでもしてあげるのに!!」
宇沙子
「あんたがしたいだけでしょ……」


「でも、あんまりベタベタするのも嫌がられそうだし、
かと言って何もなく離れていくのも嫌だし……」


「どうしたらいいだろう!? うさちゃん助けてー><。」
宇沙子
「あんたさっき私のこと『ぶっ殺すぞ』とか言ってたわよ……」


「じゃ、蘇らせます!!」
宇沙子
「まだ死んでないし、あんたはどういう能力者よ!」

宇沙子
「はぁ……。私そこまで人を好きになったことないからね……正直羨ましいわよ。本当」

宇沙子
「一番は麗が無理をしない事よ。
今日は、麗がやりたいように接して、部活の最後に感想でも訊いたら?」

宇沙子
「それで俊介が嫌じゃないってのなら、二人共自然に過ごせばイイって事でしょ」

「なるほど! うさちゃん頭良い!」
宇沙子
「ありがと。最高の褒め言葉よ」

部室へ戻る。
俊介
「おかえり」

宇沙子
「折角だし、俊介。
一局お願いしようかしら?」

「ええー!?」


「私がやるのー!!」
宇沙子
「あんたね……」

宇沙子
「じゃあ、俊介と向かい合うのと隣に座るのどっちがいい?」

「隣がいいです!」


「しゅーんちゃーんw デュフフフww」


「最近冷たくないですかーwww」
ペタペタ
俊介
「…………;」
宇沙子
「……なんかむちゃくちゃ腹立つわね」

帰り

俊介
「…………」

宇沙子
「どうしたの浮かない顔して?」

「……やっぱり麗がべたつくの嫌だった?」
俊介
「あ……」

俊介
「嫌ではないよ。むしろ甘えて貰えるのは頼られているようで嬉しいものだ」

「よ、よかった……」

俊介
「ちょっと考え事でな……。なぁに、囲碁のことでだ」
宇沙子
「あんた……勉強熱心ね」


「囲碁のことならなんでも教えてあげるよ! 私についても!」
宇沙子
「なんでも?」

俊介
「ああ、麗に聞ける時はよろしくお願いするよ」

宇沙子
「…………?」