麗過去編に戻る

０４ 「火曜日放課後」

放課後 【学校トイレ】 【SE：びちゃちゃちゃちゃ】 ホースで水をかける音 q３ 「あはははwwwww　こいつちょーびしょ濡れーwwww」 q２ 「ほら、脱げよー！　風邪ひくぞー！」 q２ 「この前みたいにパンツだけでもいいぞー！」 q３ 「アレマジウケたわwww　やっぱ今度は全裸でしょwww」 【se:ｶﾁｶﾁｶﾁ……】 【se:パチン】 希新 「……まだー？」 q３ 「あ、わりぃ。スグやるわ」 q３ 「どむ！」 q４ 「うっす！」 【se:のっし！】 麗 「っ！」 【se:グイッ！】 麗の腕を掴むq４ 麗 「イヤッ……！」 q２ 「おら！　暴れんなっ……！！」 麗 「いやあ！！」 【se:ドン！】 両手でq２を押す！ よろけるq２ q２ 「っ……！　なにしやがる！！」 希新 「……へー。今回は抵抗するんだー」 【se:カチッ】 携帯を開く。 希新 「でも、あんたの恥ずかしい写真、この前に撮られたこと忘れてる？　抵抗するとロクなことないよー？」 麗 「う……」 希新 「あ！　もしかして、俊ちゃんと会話出来てー……調子に乗り出したのかなー？」 ここで希新、完全に登場、紹介。 麗 「…………！」 希新 「言うことをきかないなら、罰を与えましょー……。昨日撮ったこれー」 例の恥ずかしい写真を麗に見せる。 希新 「可愛い麗のあそこが丸見えの、エッチな写真ー」 麗 「っ…………」 麗目をそらす。 ニヤリッ 希新 「麗の大好きな俊ちゃんに、プレゼントしちゃいましょー」 希新、麗に俊介の携帯アドレスを見せる。 麗 「……っ！！」 麗、血の気が引く。 麗 「な、なんで！？　俊介君のアドレスを……？」 希新 「なんでってー、あんたの携帯見たからに決まってるでしょー」 希新 「ていうかー。麗が俊ちゃんの事気にかけてたのー。ずっと知ってたし」 麗 「っ！！」 希新 「麗の濡れ濡れエッチな写真、俊ちゃん凄い喜ぶと思うよー」 麗 「あわわわ……ま待って！　待って！！」 希新 「はーい！　そーしーん！」 麗 「やっ……やめt（ry」 携帯を高らかに上げ、送信ボタンを押そうとす。 【se:つるっ！】 手から滑り落ちる携帯！ 希新 「っ！」 慌てて左手で取ろうとする！ 希新の指で押される、添付解除ボタン！ 吹っ飛ぶ携帯！ q２が滑り込む！ 押される画面！ 添付される一番上の別の画像！ 放り上がる携帯！ q４のお腹にポヨン！ q４が手で携帯をつかむ！ 間違えてそのまま送信！！ q４ 「あっ！」 希新 「え？」 q４ 「送信ボタン押しちゃった……」 希新 「えぇ！！？」 希新 「ちょ、返して……！」 希新 「…………」 希新 「あら……マジだわ。添付状態で送られてる……」 希新 （ちょっと脅して脱がす予定だったけど……。まぁいいわ） 【se:ピッ】 画像の中までは確認せず閉じる。 麗 「あ……ああうぅ……！」 泣き崩れる麗。 希新 「し、仕方ないわねー。事故だしねー……」 ………………。 …………。 ……。 【背景：暗転】 【背景：俊介、家】 夕食。 俊介 「……♪」 母 「……俊介。学校でなにかあった？」 俊介 「ん？　ああ、新しい囲碁仲間が出来てな。そいつと対局するのが楽しみなんだ。顔に出てただろうか？」 母 「あら？　そうなの……。母さんガールフレンドが出来たのかと思っちゃったわ」 俊介 「なにいってんだよ、母さん」 母 「……何か問題が起こりそうな時はいつでも相談してね」 俊介 「言われなくても分かってるよ」 【se:ずずーーっ】 味噌汁を飲む。 俊介 （あれ……。相手が女の子だとまでは言わなかったような……。まぁどっかの言葉で読み取ったんだろう） 【背景：暗転】 【背景：俊介の部屋】 夕食を済ませ、部屋に戻る俊介。 【se:ギィ……】 椅子に座る俊介。 俊介 （ひと段落ついたな。ネット碁でもしよう） 携帯 「ててててーてーてーてっててー♪」 俊 「？」 俊 （メール？　麗からか……？） 【se:ピッ……】 俊介 （……誰だ、このアドレス？　名前が出ないってことは未登録の奴だろうが……） 俊介 （本文「ｶゝゎﾚヽﾚヽぉまω⊇ゐτぁﾚﾅ″τ（ハート」……かわれれおまいあ……読めん） 俊介 （送り主は女か？ あ、添付画像があるな……） 【se:ｶﾁｶﾁｯ】 俊介 （……っ！？ なんだこれ……） [画像は「コイが泳ぐ池の近くに、光沢のある綺麗な碁石が並べられた碁盤と謎の少女の画像」が添付されていた] 俊介 （風流だなぁ……とても綺麗な画像だ）ﾎｯｺﾘ 楓河 （この子は誰だろう？　顎までしか写ってないが……俺が通う中学の制服だな） 俊介 （誰かは分からないが、素晴らしい事をしてくれるではないか！ この画像から「囲碁が大好きなこと」が十分に伝わってくる。 こっちもハッピーな気分になってしまうなw） 俊介 （さて、俺も再戦へ向けて頑張るとするか！） 俊介、ネット碁を始める。