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11 「水曜麗回想」 |
麗 「あ、ありがとう……。落ち着いた……」 俊介 (あれは数分の事だったのだろう。とても長く感じてしまった) 俊介 (そんなことより夏服だ。ああ、夏服だ!) 俊介 (ついというか不可抗力というか……。お腹付近に当たる「胸」を意識してしまった。 ブラは付けてないのだろうか? 小さいながらも強力な柔らかさを、備わっていた!) 俊介 (そう! 驚異的フル勃起だ!!) 俊介 (それがまぁ麗のおへそ辺りにがっちり当たっていたが……。 まぁ気にする問題でもないと思っていた) 俊介 (抱き合ってる途中、麗は泣くのを止めた。「ああ、落ち着いたのかな?」と思った) 麗 「…………」 俊介 (……すると麗はつま先や腰を使いゆっくりと、動き出した。 いや、その動きは待ってくれ……。俺のあそこがマジでやばい) 【se:ガサゴソ……】 俊介 (更に、麗は右足を絡めてきた。 いやいや、体制がヤバい。倒れかねん。 俺は右足を出しバランスを整えた) 麗 「んっ…………。っ……んふ……」 俊介 (ん? また泣いてる……? てか、あったかいっつうか、暑いな……夏だしな。 ああほら、あんまり動くからちょっとスカートがずり上がってきたぞ……) 俊介 (むむ……なんだか足が釣りそうだ。体制を整えたい……) 俊介 [俺は軽く手を緩めた] 麗 (ビクッ!) 俊介 [麗はちょっとビクッとした。そして固まった] 麗 「…………」 俊介 (そして俺と麗はゆっくりと離れ……) 麗 「……っ////」 【se:たたたたー……】 俊介 (麗は無言でトイレへと走っていった。う〜む……。まずい事をしてしまった) …………。 【背景:暗転】 俊介 [そして今に至る] 麗 「希新ちゃんはね。1年の最初のときは私と友達だった」 俊介 「ん……?」 俊介 (え? 今もでは?) 麗 「その時の希新ちゃんは囲碁院生らしくて……。凄いプライドが高い人だなぁって思った……」 俊介 (院生……!!) 麗 「あれは中学入学して数日が経ったある日の事……」 【背景:暗転】 回想 麗 [私は外見暗いせいか。特に話す友達も出来ずにいた。そしていつもの様に囲碁の本を読んで時間を潰していた] 希新 「ねーねー! それ囲碁の本でしょー?」 麗 「?」 希新 「キミ、囲碁打てるのー?」 麗 「え? うん……」 希新 「やったーw 実は私もー! ねーねー! 今度一局打ってみない?」 麗 「あ……!」 麗 「ご、碁盤なら!」 麗、碁盤を鞄から取り出す。 希新 「おーいいね! じゃあ早速打とー!」 希新 「とりあえず互先でいいよねー?」 麗 「うん!」 麗 (囲碁の友達……!!) 麗 [嬉しかった。ずっとネットでしか打ってなかったから……リアルでの対局が出来ることが凄い嬉しかった] 希新 「私さー、実は囲碁の院生ってやつなんだよねーw わかるー?」 麗 「え!? 凄い!!」 希新 「でしょw わからないことがあったらなんでも聞いてねー! 教えてあげるー!」 麗 「ありがとっ!」 麗 [序盤、対局は順調に進んだ。流石院生だなって思えるくらいだった] 【se:パチッ……。パチッ……(碁石音)】 麗 [コレは負けるだろうなって思っていたんだけど……結果は] 希新 「あ……あれ?」 麗 [私が勝っていた] 希新 「あぁっ……! ごめーんw そっか、そこ手ー抜いちゃダメなところだったーw 投了投了ー! 白と黒入れ替えてもっかいやろー?」 麗 「あ、うん。良いよ」 麗 [結果。私の勝勢] 希新 「あれー……」 麗 [ヨセまで来ていて、もう動く事はないと言える状態だった] 麗 「えーとっ……白の11目半勝ち……」 麗 [その対局はヨセきって私がまた勝ってしまうこととなった] 希新 「…………」 麗 「希新ちゃん……?」 プルプル……。 希新 「……す」 希新 「すごーい! 私より強い人が居るなんて!!」パァァア! 希新 「いやー私嬉しいよー! 麗ちゃんと勉強したらきっと私も強くなれる! これからもよろしくねー! 麗ちゃん!!」 麗 「え? え? ……うん」 希新 「麗ちゃんも院生になっちゃいなよー! 絶対上のクラス行けるってー!」 麗 「えーっと私はそういうのはちょっと……」 希新 「ええー……!」 麗 [その日から私たちは共に勉強して、何日も何日も、 暇がある時は戦い。たまに途中でやめ、また戦うというのを繰り返していた] 【背景:暗転】 麗 [ある日のこと] 麗 (右辺死んじゃってるから中押すなぁ……) 希新 「うっ……ぐ。う……っ……」 麗 「!?」 麗 「き、希新ちゃん!?」 麗 [希新ちゃんが泣き出した] 希新 「ぐそーっ……。全然勝てないー……ひっ……」 涙をぬぐう。 麗 「ほ、ほら! 私この前、希新ちゃんに負けたし……」 希新 「うっ……ずっ……」 希新 「大体9割がた麗ちゃんが勝ってる気がするーっ……」 麗 「あ……」 麗 (しかし、実際は10割……申し訳なくて負けて上げたのが1回…… その時は凄い希新ちゃん喜んでた。……でも) 麗 「ごめん……。置石する?」 希新 「しないっていった!!」 麗 「あう!?」 麗 [希新ちゃんは置石は絶対しない子だった] 【授業中】 麗 [希新ちゃんは凄い勉強熱心だった。授業中も隠れて囲碁の本を読んでたみたい] 希新 「ムムー……」 麗 [勉強は私も良くなかったけど、希新ちゃんも良くなかった] 麗 [そんなある日事件は起きた] 【休み時間】 麗 「ココ押して白をアタリにしたけど、ここはいらなかったね」 麗 「ダメヅマリで1手足りなくなってたし……」 希新 「知ってる……」 希新 「知ってることー! ベラベラ偉そうにいわないでーっ!」 麗 「え……?」 希新 「うざいよもうー! 別に麗ちゃん先生じゃないのに! 私のお父さんの方が強いしー!」 希新 「麗ちゃんなんかうちのお父さんに絶対勝てないしー!」 麗 「むっ……」 希新 「あ……」 【se:ガチャガチャ……(碁石片付ける音)】 希新 「……」 麗 「希新ちゃんだって……私に勝てないくせに……」 希新 (ぐっ!!) 【se:パァーン!】 麗 「っつ……! 痛っ……」 麗 [希新ちゃんは私を叩いた] 男子 「なんだなんだ?」 希新 「…………っ!」 ざわ……ざわ……。 希新、きょどる。 希新 「う、麗ちゃんが悪いんだからー……!」 手を押さえながら。 【se:ダッ】 走って教室を去る希新。 女子 「あんた大丈夫?」 麗 「あ、うん……」 【背景:暗転】 麗 「金曜日の事だったよ……。それから土日の休み開けから数日。希新ちゃんは学校を休んだ」 ぬこ 「にゃー。お主よ……そこの主」 俊介 「ん?」 【背景:暗転】 話に戻って。 麗 [1週間くらいして、希新ちゃんは学校に出てきた] 女子生徒 「わーわーおかえりー」 【se:たったったった】 希新が麗に近づく。 麗 「良かった……。心配してたー……」 すっ 麗 「よ……?」 麗の横を通る。 【se:たったったった】 麗 「…………!」 麗 [無視された] 麗 「どうしたの? 希新ちゃん……」 希新 「悪いけど、話しかけないで……」 麗 「……っ!」 麗 [その日からだった……] 麗 [気がついたら、希新ちゃんは私の知らない友達を作ってた。 それからだと思う、私がいじめられるようになったのは……。 最初は小さい嫌がらせ程度だった。 上履きにタクアン入れられたり……。 私が悪いんだなって思って、私からはなにもしなかった。 そのせいもあったのだろう。 それから少しずつエスカレートって感じで……。 1年間、私はそれに耐えてきた] 【背景:暗転】 戻って。 麗 「そして、今に至るって感じかな……」 俊介 「よーしよしよし!! カルパス食うかー?」 ぬこ 「にゃー! おお! その肉はなんじゃ! それがしにくれまいか!?」 俊介 (はっ!? やべぇ……!! 猫と戯れててしまった!! 後半聞き逃したが大丈夫か!?) 俊介 (大丈夫だ、問題無い! 補正可能な範囲! っていうか院生が一般人にフルボッコかよ……。 俺だって希新側だったら泣くなそれは……) 俊介 (それだけ麗が強いってことなんだろうな。 簡単にリベンジなんて言ってしまったが、気が遠くなる目標だったのかもしれん……) |