麗過去編に戻る
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「木曜日解決」
希新
(そうだった……忘れていた。いつの間にか、力がなければダメだって……思い込んでいた)
希新
「もういいわ……わかった。麗は返すわ」
俊介
「!」
希新
「掛けは負けたわ! その子を離してやって!!」
DQN
「あー……マジかよー……」

ざわ……ざわ……

【se:カチャカチャ……】

カチカチ

麗開放

【se:たたたたたたっ……】
【se:ぐっ!】
【se:ぼふっ!】
俊介に抱きつく。
背を向ける希新。

希新
「俊ちゃん……あんたの望み、確か仲直りだったわよね……
してやりたいのはやまやまだけど、それ……無理だと思うから……」

【se:たったったった……】

希新
(でも……こんな感じにドキドキしながら、また楽しく打つのもいいのかもしれない……そう)

【se:たったったった……】

希新
(私が好きでいられれば、それで良いんだから……)

【se:たったったった……】

希新
「あんたらもいつまで突っ立ってるのよ。終わりよ終わり。解散ー!」
DQN
「はぁ?」

【se:ドコッ】

希新
「イッ」
q2
「おっと希新さん……」
希新
「痛ったいわねー! 放しなさいよ!」
q2
「ダメダメー……それじゃあこっちはこっちで、収集つかないんすよ」
希新
「はぁ? 何言ってるわけ?」

【se:ドンッ!!】

q2
「悪いけどー、勝てるっつっといて、あんたは負けてる……」
q2
「お前、この状況どういう事かわかってねぇよぉだなw」

ざわざわ……

希新に集まる。
希新
「…………!?」

q3
「あんたが、負けたせいで「親」が変わったの。この落とし前……きっちり払って貰えるんでしょうね?」
希新
「は、はぁ? 何言ってんの……金ならこの前渡したでしょ(ry」
DQN
「チッ……足りないんだよねー。それじゃあ……」
DQN
「っていうかさ。こいつんち金持ちなんだろ? こいつヤっちまって、こいつから金取ったほうが早くね?」
DQN
「ああw 良いわそれw こっちの方が高く売れそうだわww」
希新
「っ!?」
希新
「ちょ……っちょっと!?」
希新
「あ、あんたら! 見てないで助けなさいよ!!」
俊介
「ん?」
DQN
「あーだめだめー! ほら、敵に助け求めちゃ!」

【se:グイッ!】
希新の胸ぐらを掴むDQN。

DQN
「お前もさ……勝ったらあいつらやる気だったんだろ?」
DQN
「自分が都合悪い時ばっかり逃げてんじゃねぇ……よっ!!」

【se:ゴッ!!】

希新
「っ!!」
【se:ガコン! ガン……!!】
ぶん殴られて豪快に倒れる希新。

希新
「いぅっつ……!」
DQNら
「HAHAHAHAww! おいおいw やりすぎんじゃねーぞww」
俊介
(!?)
俊介
「おい……麗。あれは助けに言ったほうがいいのだろうか?」

「…………!」

ボコスカ蹴られる希新。
希新
「い、痛い! いたい!! やめって……!」
DQN
「謝罪しろや!! しゃざぃいい!!!」
希新
「ひっ!!」

希新、震えながら土下座の体制になる。

希新
「ご、ごご……ガクガク、ごめんな、さい……! もう、しませんから……ブルブル、許してください……!」
DQN
「ゆるしてだってよーwww おいwww」
DQN
「お前を許したところで俺らが先輩に許されねーよ! あぁん!? わかってんのか!? 糞が!!」
俊介
(……ギリッ)
俊介
「いや……お前の友達が困ってるんだ……。助けにいかなきゃな……!」

駆け出そうとする俊介。


「……!」

【se:ダッ!】
【se:グイッ!!】

俊介
「っ!」

麗、俊介の服をつかみぎゅっと止める。

俊介
「え……麗?」

「…………」

(わ……私はひどい女だ……ひどい女だろうか? 今までやられてきた性的ないじめ、屈辱……。
そう簡単にはぬぐい去れることじゃないけど……)

「で、でも……私は……俊介君が勝って……仲直りという、それを望むなら……」

【se:ガラッラララララ!!】
シャッターが開く音。

俊介
「…………ん?」

【se:たったった……】

俊介
「母さん……?」

「え?」

「困ったわねぇ……」

【se:たったった……】


「買い物帰りに道に迷ったと思ったら、うちの俊介とばったり会うんだものねー」

俊介母親参上!!

【se:スタッ……】

【se:ザザザザザザザザッ!!】


「母さん心細くて、お友達連れて来ちゃった」

【se:カチャカチャ……!!】
銃を向けられるDQN。

DQN
「な、なんだこいつら……!?」
DQN
「ヒィー!(((><;)))ガタガタ 殺さないで!!」

「え? え? あの人たちは?」
俊介
「ああ、俺の母さんとその友達だ」

「え?」
俊介
「いやな……。母さん寂しがりやなもんだから、たまにみんなで遊びにくるんだ」

(ってこれどう見てのどっかの危ない組織の暗殺者達です!!)
俊介
[その場は、母さん達が掃除をするとのことで事なきを得た様だ。
ゴミも散らかってるしあんなに広い場所……掃除なんて大変だろう]

「そっちの意味じゃないと思うけど!?」

俊介
[次の日、俺たちは普通に学校へと登校した]
俊介
[え? なにか問題が起こらなかったって? なんの事を言ってるんだろうか……?
そういえば希新とその友達3人が急に転校したらしい。父親の都合でなら仕方がない。
転校まで一緒に行動するとは仲の良い人たちだ]

「えええええーーーーーー!?」