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24 「進路と交渉」 |
俊介 (それから1年間、俺と麗は可もなく不可もなくといった具合で、仲良く過ごしていた。 夏が過ぎ、中学3年の秋の肌寒くなってきた頃の事だ) 麗 「俊ちゃーん、なに見てるのー?」 俊介 (麗からはいつの間にか「俊ちゃん」と呼ばれる様になっていた) 俊介 「ああ、コレか?」 俊介 「高校の資料だ。「如月学園」俺はこの高校に進学したいと思っている」 麗 「あ、見たことあるかも! 商店街の近くにある学校だよね?」 俊介 「それだ。この高校はひと駅電車で行けばすぐと割と近い、そして進学校でもある」 俊介 「そして注目すべきはココ。囲碁部があるんだ」 麗 「囲碁部!!」 俊介 「ああ、まだ囲碁部内の環境については、よく分からない。 ただ……ココを見れば分かるように、去年全国大会で優勝している」 麗 「おお。凄い!」 俊介 「それなりに強い奴はいるのではないかと思うが……。3年だったらもう卒業しているかな?」 麗 「わ、私もココが良い!!」 俊介 「ああ、それで問題が発生する」 麗 「問題?」 俊介 「ココは募集枠は大きいのだが……それでいて倍率が高い」 俊介 「毎年必ず1.00倍以上にはなるんだ。 まぁ如月学園の中等部から、登ってくるやつがいるんだ。当たり前の事だろう」 俊介 「それでだ……。実に言いにくいのだが、麗は学年でかなりどん底の位置の学力である」 麗 「ギク……!」 俊介 「はっきり言うが、このままでは確実に如月学園には受からない」 俊介 「他に良さそうな高校も見当たらない。囲碁部が無かったり、距離が遠かったり……。 だが麗が望むなら、俺は別のところでもと考え直しても(ry」 麗 「そこで良いよ!」 麗 「環境がいいなら、そこでいい!」 俊介 「だが、麗が(ry」 麗 「良いの! 私もココに入る!!」 麗 「私、いっぱい勉強するから! 絶対俊ちゃんと同じ高校に合格する!!」 麗 「だから、俊ちゃん! 私に勉強教えて!」 俊介 「あ……ああ、それは良いが……」 麗 「それで、私が俊ちゃんに囲碁を教えてあげる! それなら文句ないでしょ?」 俊介 「え? そりゃありがたいし、文句はないが……問題はそこじゃなくてだな」 麗 「では、交渉成立!」 俊介 (コレからの勉強はともかく、今までどん底だった麗に、 その「今までのぶん」を覚えられるのだろうか……? 先行き不安である) |