麗過去編に戻る
28(終)
「強くなった」
【背景:図書室】


「あ……負けちゃった」
俊介
「……よっし! 勝てた! やっと麗に勝てたぞー!」

「うー。まだ4子局だもん!」
俊介
「いやぁ4子の期間は長かったな……これ以上は無理かと思ったが、まだまだ俺も強くなるようだ」

「うん、俊ちゃん、かなり強くなったねー。6子で全然だった時が嘘のよう」

「なんか、少しずつ私の打つ手に似てきたし」
俊介
「そうだろう? 俺もただやられてるだけではなく、吸収しているのだよ」

「うへへ……俊ちゃんがどんどん私を吸収してゆく……(*´∀`)ハァハァ」

「早く私の体も吸収してっ!!」
俊介
「調子に乗るなっ!」
俊介
(麗はどんどん積極的に話せるようになった。
そして俺は軽いツッコミを覚えた)

「なんでー? 目標と本人の意思で同意の上じゃんかー!」
俊介
「目標は向上心に繋がるだろう。すぐ破っていては、進歩しないものだ。
勿論、俺も足を止めるつもりはない」
俊介
「さぁ行こう。4月からは、もう如月学園での学校生活が始まるんだ」
俊介
「そして、高校に入ったら行こう。囲碁の全国大会に!」

「全国大会……!」
俊介
「俺達の先輩がやりとげたんだ。俺達も、そのくらいの気持ちで乗り込もうではないか」
俊介
(ああ、戦いたい! この力を、全国でどれだけ通用するのか、試したい!)

「わん!」
俊介
(俺達の戦いはきっと……コレから始まるのだから)
俊介
「犬かお前はっ!」
俊介
(なんか打ち切り漫画のラストみたいになっちまったぜ!!)

END