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●第8手「麗vsつくしの。」○
進行度:あらすじ
かなり予定的な流れが多いです。
部室
扉が開く。
つくしが七六八を連れてくる。

明日美
「あ! つくし先輩に七六八ちゃん?」
七六八
「失礼します……」
明日美
「あら、数日ぶりね。どうしてたのよ?」
七六八
「そのへんの探検を……」
七六八
「えっと……つくしさんから、天津川さんを怒らせてしまったって聞いて……。
七六八はその、みんなとも仲良くしたいと思うのでして……」
七六八
「ごめんなさい……」

「えっ!?」

「そんな謝らなくても良いよ! 私が勝手に落ち込んだだけだし。
私の方こそ、気を使わせちゃったみたいでごめんね!」
七六八
「はい、それなら安心しました」

「私の事は麗でいいよ。なるちゃん、今度やるときは共に全力で!」
七六八
「はい、麗さん」

つくし
「キミが天津川君か。
今年の部活が始まって数日。挨拶をするのはコレが初めてだろうか」

「あ……長く休んでしまってごめんなさい。
天津川麗です」
つくし
「古谷つくしだ。3年で囲碁部の部長をやっている」

などという具合である程度会話。

つくし
「私はこの前、坂野巻君に勝ったよ」

「俊ちゃんよわーい」
俊介
「かたじけない」

つくし
「次は上位2人のどちらかと対局したいところだな」
七六八
「あの、すみません。
今日は商店街に用があるので、そろそろ行かせて下さい」
つくし
「ああ……、そうだったな。
では、七六八君とはまた今度にしよう」
【タタタタタ……】
宇沙子
「商店街……たしか碁会所があったし、そっちに行ったのかしら?」
つくし
「いや、あの子は商店街を探検しているらしい」
宇沙子
「え!? じゃあ囲碁はいつ打ってるのよ!」
つくし
「私情まではわからない。今はたまにしか打ってないのかもしれない」
つくし
「ただ……人生全てで考えれば、七六八君は我々の10倍の時間は囲碁を打っていた事だろう」
宇沙子
「……!」
つくし
「いや、100倍……1000倍かもしれない……;」
宇沙子
「随分長生きなのね」

つくし
「では、次は我が囲碁部2位とやらの、天津川君と一局お手合せ願いたいな」

「っ!」

碁盤に向かい合って座る、つくしと麗。
つくし
「対局は互先。先輩後輩関係なく、にぎりから始めようか」
俊介
「麗、先に言っておく。つくし先輩はとても強い。
本気でぶつからなければ、やられるぞ」

「……わかってる」

「そのつもりだよ」

麗vsつくしの対局が始まる。

麗も本気だがつくしの圧倒的強さに押されまくる。
なんやかんやで。僅差で麗が勝結果のようだ。
つくし
(このヨセ……最後まで読み切れば私が数目で負けるだろう)
つくし
(ならば冒険しよう。私の全ての手をしのいで見せるのか)
大事な部分だが絵が無いとなんとも表現しずらいので、割愛する。

結果、麗の中押し勝ち!
僅差を超えた中押し勝ち……!

つくし
「ふぅ……だめだったようだな」
宇沙子
「うそ……? あのつくし先輩を中押した!?」
俊介
「ただの中押しではないだろう。僅差になる事もわかっていた様だ」


「あっ……。ごめんなさい!
先輩なのに、私……勝っちゃって」
つくし
「ははは……なに、気にするな。私が勉強不足だっただけの話だ」
つくし
「それにこれは……私が唯一負けを許されているゲームだ。気にするな……」
明日美
「…………」
つくし
「いやぁ、ちょっと疲れたな。外の空気でも吸ってくるよ」

「あっ……!
ありがとうございました!!」
明日美
「……」

【廊下】

歩くつくし
明日美
「つくし先輩!」
つくし後ろ姿
「……なんだ。君も来たのか」
つくし
「いやぁ……恥ずかしいところを見せてしまったな。
明日美君に私が互先で負けるところを見られるのは初めてだったか……」
明日美
「そんな……! そんなことでつくし先輩の株は落ちません!!」
つくし
「はっはっはw……いいのだ。そんなのは好きに思ってくれて構わない」
つくし
「でも、どうしてだろうな……。
ここぞという時に、私は勝てないのは……」

部室


「勝てた。
なんだろう……久しぶりに全力を出した。
全力を出さなきゃ勝てない……そんな相手がまだ私の近くにいた……」

「そして……私より上の人もいる……。
なんだかちょっとワクワクする」
宇沙子
「何言ってんのよ!
そんなの全国大会に行けば、山ほどいるわよ。きっと」

「全国大会……行きたい。
みんなと、全国大会で優勝したい!」
俊介
「俺もだ麗」
佐雪
「私もです!」

「僕もです☆」
宇沙子
「あんたいたの」

「きづつくうぅーーふぅううう↑↑」


「うん、みんなと行こう。
全国大会に」

END